2006年03月25日

スピンアウト

「スピンアウト」とは、スピンオフと同様、ある企業が社内の1部門を切り離し、1企業として分離独立させることを指すが、分離元の企業と完全に関係が切れてしまう場合に利用することが多い。「スピンアウト」企業は、スピンオフ企業と比べて、企業元のブランド、販売チャネルなどの資産を活用することができない点が不利と言える。

大きな会社になると、契約やら新規の取引などとっても時間がかかる。一方でモバイルやウェブの世界というのは、ドッグイヤー、マウスイヤーとさえ言われるように時間がたつスピードがだいぶはやい。なので、時間がかかると、どんどん機会を損失してゆく。

やりたいことはたくさんあるけれど、それを実行するまでの社内でのハードルが高すぎる。時間がかかりすぎる。

できれば自分の判断ですべてやりたいと思う今日この頃。

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2006年03月21日

ITベンチャーを考える

選挙に出る前は、位置情報(GISと呼ばれる分野)の会社で働いていて、ポータルサイトの地図サービスや、ケータイ電話のさまざまなサービスの裏で動く位置や地図の情報の提供をしていました。会社としてはまさにIT系ベンチャー企業。

今の会社は、本業はどちらかというと日本的企業ですが、私のいる部署は、メディアやコンテンツを作る部署で、世間から見ればIT系のお仕事。

ライブドアの問題でITベンチャー企業とは?みたいな記事を良く見かけます。ほとんどの記事の論旨は、ライブドアは虚像だった、でも他のITベンチャーはしっかりとしているところも多いんですよという内容。

でも 本当にそうなのか?

大学生の頃にアルバイトをしていた会社は、当時ビットバレーと呼ばれていた渋谷にあったITベンチャー。当時は思いっきりITバブルでしたが、現在も同じようにバブルなのではと最近良く思います。

今話題の、楽天、USEN、Yahooなどとも当時から今までお付き合いがあり、それなりに知っていますがホリエモンがこだわった時価総額(株価)ほどの価値はどの会社にもないような気がします。

上で書かせていただいた、それぞれの会社については、いつかなぜ今の株価ほど価値がないのかを書きたいと思いますが、今回は一般的なITベンチャー企業について。

ITベンチャー企業と呼ばれる会社には、面白いコンテンツを作って、人を集め、広告を取るというビジネスモデルの会社が多すぎるような気がします。ライブドアの本業もまさにこれで、さまざまなサービスを集めたポータルに人を集め、その集客力を武器に広告をとるというモデル。

人さえ集めれば、広告が取れるという時代はもう終わりに近づいています。広告主も馬鹿ではないので効果がなければいくら多くの人が集まるサイトでも広告出稿はしません。これだけサイトがあふれ、無料が当たり前のインターネットの世界で、今後、広告を勝ち取れるのは、ほんの一握りのサイトでしょう。

たんなる人集めではなく、広告を出す企業のターゲットになるユーザーを集め、そのターゲットに対してアクションを起こさせるような仕掛けをもったサイトだけが生き残っていけるのだと思います。

そのあたりの淘汰が進むと、現在上場しているITベンチャー企業の中でも倒産に追い込まれる会社が増えていくのかなぁと思う今日この頃です。

投稿者 hiroseshuichi : 23:42 | コメント (7514) | トラックバック